会議で反対意見を表すときに使えるビジネス英語フレーズをまとめました。英語での交渉、打ち合わせやミーティング、ディスカッションの際に役立つ言い回しを紹介します。これらの表現を覚えることで、円滑に反対意見を伝えられるようになります。
意見に賛成できないことを丁重に伝えるフレーズ
I’m afraid I disagree.
恐縮ですが、私は反対です。
会議の場で、相手の意見に反対することを伝えるフレーズです。”I’m afraid I disagree“と、文頭に”I’m afraid…”を付けることによって、「恐れ入りますが/恐縮ですが」と反対意見をソフトに伝えることが可能になります。
例文
- I think the direction is right, but I’m afraid I disagree because…
方向性は正しいと思います。ただ、恐れ入りますが私は反対です。なぜなら・・・
I don’t know if I agree with you.
どうも賛成しかねます。
相手からの提案に賛成しかねる状況で使えるフレーズが、”I don’t know if I agree with you“です。”I don’t know if…”で「~かどうか分からない」という意味です。したがって、賛成するか(できるか)どうか分からないことを伝えられます。
例文
- I understand what you’re saying, but I don’t know if I agree with you.
おっしゃっていることは理解しましたが、どうも賛成しかねます。
I am not sure if that’s quite right.
う~ん、どうでしょうか。
次に紹介するフレーズは、”I’m not sure if that’s quite right“です。”I am not sure if”の意味は、「~かどうか確かではない」です。副詞のquiteを付け足すことで、「完全に正しい(quite right)かどうか分からない」というニュアンスを伝えられます。
例文
- I got your point, but I am not sure if that’s quite right.
話しのポイントは理解しましたが、それが正しいのかどうか。
I’m afraid I’m going to have to disagree.
反対せざるを得ません。
反対意見を伝える次のフレーズは、”I’m going to have to disagree“です。文頭に”I’m afraid”(恐れ入りますが)を付けることにより、丁重に反対を伝えることができます。”be going to have to”(~せざるを得ない)という言い方を取ることで、断定的なニュアンスを回避する狙いもあります。
例文
- Given the limited budget, I’m afraid I’m going to have to disagree.
限られた予算を考えると、あいにくですが反対せざるを得ません。
自分の意見が異なることを伝えるときの英語フレーズ
That’s not exactly what I was thinking.
私の考えていたこととは違います。
相手の提案や意見が自分のものとは異なっているときに使えるフレーズが、”that’s not what I was thinking“です。ここではexactlyを用いることにより、私が考えていたこと(what I was thinking)と完全には一致しない、と伝えています。
例文
- I got the gist of your proposal, but that’s not exactly what I was thinking.
あなたの提案の要点は理解しましたが、私の考えていたこととは異なります。
That’s not what I had in my mind.
私が考えていたこととは違います。
自分の考えに合わない提案や意見が出た時に、真っ向から反対を表明するのではなく、お互いの考えに相違があることを伝えるフレーズです。”that’s not what I had in my mind“という言い回しでは、”what I had in my mind”(私の頭の中にあったもの = 私の考え)と相手の意見が違うことを伝えられます。
例文
- Thank you for your comment, but that’s not what I had in mind.
コメントありがとうございます。ただ、私の考えは異なります。
時間が足りなかったり、疑問が残っている時のフレーズ
We haven’t given enough thought to it.
議論がたりないと思います。
交渉や討論の場で、時間が足りないなどの理由で議論が充分に深まっていないケースも想定されます。そうしたときにオススメのフレーズが、”we haven’t given enough thought to it“です。”give (enough) thought to”で「~について(充分に)考える」という意味です。
例文
- We haven’t given enough thought to it, so let’s not jump to conclusions.
議論の時間が足りませんので、性急に結論を出すのは控えましょう。
I have some doubts.
多少の疑問があります。
会議時間の制約があって、疑念が解消しきれないシーンも想定されます。そうした時に、オススメのフレーズが”I have some doubts“です。doubt(疑問)のあとにabout(~について)を付けて”doubts about”(~に関する疑念)とするのもオススメです。
例文
- I’m afraid I still have some doubts about your proposal.
恐れ入りますが、まだ提案内容にいくつか疑問があります。
相手の意見を尊重しつつ反対する英語フレーズ
I’m sorry, but we’re going to pass.
すみませんが、今回は見送らせていただきます。
相手の提案を受け入れられないとき、それを相手に伝えるフレーズは”we are going to pass“です。passには「スポーツでボールなどをパスする」という意味がありますが、ここの文脈での意味は、「(申し出などを)やめておく」となります。
例文
- It’s an attractive proposal, but we’re going to pass.
魅力的なご提案ですが、今回は見送らせていただきます。
I can see your point, but…
おっしゃることはわかるのですが・・・
相手の意見は一理あるけれど、それでも諸手を上げて賛成できないことはよくあると思います。そこで使えるフレーズが、”I can see your point, but…“です。seeには「見る」のほかに「理解する」という意味があります。ここでは”but”以降を口ごもることで遠まわしに反対を伝えられます。
例文
- I can see your point, but…
話しの内容は理解できたのですが、、、