映画の英語

【英語de映画】「ジョーカー」(2019)英語の名言、セリフ10選

2019年10月4日に劇場公開され、大ヒットとなった映画「ジョーカー」の英語の名言をまとめました。主人公アーサーを演じたホアキン・フェニックスの繊細な演技は見る人の心を揺さぶりました。脇を固めるロバート・デ・ニーロやザジー・ビーツの演技も素晴らしく、ヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を獲得しました。では名言を紹介していきます。

01. ネガティブに決まってるだろ

“All I have are negative thoughts”

主人公アーサー・フレックは、ソーシャルワーカーのカウンセリングを度々受けていました。そうした中で、アーサーはソーシャルワーカーが自身に全く関心を持っていないことに気づきます。

「ネガティブになっていない?」そう何度も繰り返し同じ質問を受けたアーサーは、批判的にこう答えます。「ネガティブに決まってるだろ

周りの人々が彼に耳を傾けてさえいれば、ジョーカーのようなヴィラン(悪役)は生まれなかったのではないか。この映画は、そんな不吉な考えさえも想起させます。

少なくともアーサーは自身が病気であることを知っていたし、助けを求めていました。しかし、世界は彼に無関心だったのです。

02. この人生よりも硬貨な死を望む

“I hope my death makes more cents than my life.”

アーサーは、スタンドアップコメディアンになることを夢見ていました。しかし、彼は一般人とは異なるユーモアのセンスを持っていました。笑いのツボが違ったのです。結果、夢を叶えられなかった彼は、次第に危険な考えを持ち始めます。

アーサーのネタ帳には、彼が現在の世界に不満を抱いていることを示すジョークが記載されていました。「この人生よりも硬貨な死を望む。

これは、make sense(意味をなす)とmake cents(小金を稼ぐ)をかけたジョークです。

03. 人生は悲劇だと思っていた。だが、これは喜劇だ。

“I used to think that my life was a tragedy, but now I realize it’s a comedy.”

アーサーは、世界に喜びと笑いをもたらすことを望んでいました。しかし、悲劇的なのは世界が彼にそれを望んでいなかったことです。それでも彼は、コメディアンとしての活動を続けようとします。

しかし、アーサーが病床の母の見舞いで病院を訪れ、自身が幼少のころ虐待されていたことを知ったとき、彼は新しい価値観を受け入れました。「俺の人生は悲劇だと思っていた、だが気づいたんだ。これはコメディだ。

“used to”は、「以前は~~だった。」と過去の習慣や行動を表す助動詞です。現在と過去を対比させる場合に使用されるフレーズです。ここでは、自身の人生はtragedy(悲劇)だと思っていたが、今は喜劇(comedy)として捉えている、とフレージングされています。

04. 聞いてないんだろ?

“You don’t listen, do you?”

社会からの隔絶は、映画「ジョーカー」の重要なテーマの一つです。アーサーは生きることに必死で、周囲のサポートを求めていました。しかし、彼の周囲は無関心でした。

あるとき、アーサーはソーシャルワーカーにフラストレーションをぶつけました。支援プログラムが終了することを告げられた時、彼はソーシャルワーカーでさえも自身に関心を持っていないことを嘆きます。「聞いてないんだろ?

05. 人々は気づき始めている

“People are starting to notice.”

地下鉄での殺人のあと、アーサーの中で何かが目覚めます。彼はいくつかの歪んだ目的を発見したように見えました。そして、殺人行為を通じてゴッサムシティの絶望的な人々へ影響を与え始めるのです。

アーサーは人々の注目を集めることに、自身の人生の意味を見出し始めます。そして偶然が重なり、彼はゴッサムの革命のシンボルになっていきます。「人々は気づき始めている

“start to”は、「~し始める」という意味を持ちます。ここでは人々がアーサーの存在に気付き始めているというコンテクストで使用されています。

06. お前にふさわしいものを食らえ!

“You get what you f**king deserve!”

アーサーがマレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)がホストを務める生放送のTVショーに出演したとき、不穏な空気が流れました。アーサーはマレーに自信を「ジョーカー」として紹介するように伝え、LIVEショーを通じてジョーカーは象徴的なデビューを果たします。

その番組中に、アーサーは自らが地下鉄殺人の犯人であることを告白します。マレーはアーサーが犯した罪を追求し、批判します。憧れていたマレーから批判の目を向けられ、アーサーは生放送中に彼を殺害します。「お前にふさわしいものを食らえ!

ここで使われている”deserve”は「~にふさわしい、~を受けるに値する」という意味の動詞です。

07. なんだか、世の中がイカれていっていないか?

“Is it just me or is it getting crazier out there?”

ゴッサムシティでは民衆の不満が高まっていました。そしてそれは、アーサーの狂気に満ちた行動と不運にもかみ合ってしまいます。

映画の冒頭で、アーサーはソーシャルワーカーと会話をします。世間がおかしくなっていっていることを、彼は感じ取っていました。「なんだか、世の中がイカれていっていないか?

“Is it just me or…”というのは、「なんだか、気のせいかもしれないが…」という意味の決まり文句です。また、”out there”は、ここでは「世の中では、世間では」という意味で使われています。

08. 精神障害で最悪なのは…

“The worst part of having a mental illness…”

これまでのジョーカー像とは異なり、この映画はアーサーのメンタルヘルスの問題と社会がどのように彼に接するか、に焦点が当てられています。アーサーは深刻な精神障害に苦しんでいますが、世間はほとんど同情を示しません。

その結果、彼は世間から無視されている、隔絶されていると感じるようになります。彼は日記に痛切な思いを記しています。「精神障害を持つことで最悪なのは、人々からは普通の振る舞いを期待されることだ。

ここで使用されている”The worst part is …”は、「最悪なのは…」と伝える際に使われるフレーズです。

09. 君にはわからないだろうね

“You wouldn’t get it.”

ゴッサムシティで暴動が起こり、アーサーはストリートで革命の象徴的存在として喝采を浴びます。その後、拘留中の彼は医師に向かって「いいジョークを思いついた」と話します。

どんなジョークかを尋ねられたアーサーは、シンプルにこう答えます。「君には理解できないだろうね。

“get it”にはいくつかの意味がありますが、ここでは「理解する」という文脈で使われてます。

10. マスクに隠れている誰か

“Someone who hides behind a mask.”

これまでの映画では、トーマス・ウェインは利他主義のビジネスマンとして描かれてきました。今回の「ジョーカー」では、彼はより自己中心的な特権階級の人物として描写されています。

地下鉄で殺人事件が発生し、犯人がピエロのマスクを被っていたとの報道を聞き、彼は「マスクに隠れている臆病者だ」と自らの見解を示します。

“hide behind”は「~の陰に隠れる」という意味です。ここでは関係代名詞whoを使って「マスクに隠れている誰か」という内容で使われています。

映画「ジョーカー」のストーリーを英語で。

ジョーカーのストーリー、あらすじ

In Gotham City, mentally-troubled comedian Arthur Fleck is disregarded and mistreated by society. He then embarks on a downward spiral of revolution and bloody crime. This path brings him face-to-face with his alter-ego: “The Joker”.

ゴッサムシティで、精神を病んだコメディアンのアーサーフレックは、社会から無視され、虐げられている。その後、彼は革命と残虐な犯罪に手を染め、悪循環に陥る。その先で、彼は自らの分身である「ジョーカー」と対面することになる。

―IMDbより

単語リスト

  • mentally troubled
    精神障害の、精神的に病んだ、知的発達の遅れた
  • disregard
    ~を無視[度外視]する (= ignore)
  • mistreat
    (人・動物を)虐待する
  • embark on
    ~に着手する
  • downward spiral
    悪循環
  • bloody
    血に染まった、血だらけの
  • face-to-face
    向かい合って、対面で
  • alter ego
    分身

ジョーカーの全ストーリーを英語で(ネタバレあり)

Storyline Part 1/18

Arthur Fleck (Joaquin Phoenix) works as a clown-for-hire for a company called Ha-Ha’s. He is tasked with advertising a store by dancing and waving a sign around. The sign gets snatched by a group of punk teens, forcing Arthur to chase them into an alley. They smash the sign against his face and proceed to mercilessly kick him while he’s down. (1/18)

アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、「Ha-Ha’s」と呼ばれる会社で雇われピエロとして働いていました。彼はある店の広告業務を割り当てられ、踊りながら看板を持っていました。その看板は、不良の少年集団に奪われます。アーサーは彼らを追って路地に入りました。彼らは看板をアーサーの顔にぶつけ、彼が倒れている間に容赦なく蹴り始めました。

単語リスト

  • a clown-for-hire
    雇われピエロ for-hireで「雇われ、賃金で働く」という意味。
  • be tasked with
    ~を任される
  • get snatched by
    ~にひったくられる

Storyline Part 2/18

In this era, Gotham is struggling with crime, unemployment, and poverty. Arthur visits a social worker for his medication, as well as his ongoing mental health issues. On the bus ride home, a small child looks at Arthur. He makes silly faces that amuse the boy, but his mother tells Arthur to leave him alone. Arthur begins to laugh hysterically, and when the mother questions him, he hands her a card that explains that he has a condition that causes him to laugh the way that he does. (2/18)

この時代、ゴッサムシティは犯罪、失業、そして貧困の問題に苦しんでいました。アーサーは投薬治療と精神障害の治療の為、ソーシャルワーカーを訪ねます。バスでの帰宅中、小さな子供がアーサーを見つめます。彼は変な顔をして少年を楽しませようとしますが、少年の母親はアーサーに子供に構わないように言います。アーサーはヒステリックに笑い始めます。母親が理由を尋ねたとき、アーサーはカードを手渡します。それは、アーサーが病気を持っていて、そのせいでヒステリックに笑ってしまうことを説明したものでした。

単語リスト

  • struggle with
    ~に苦労する、取り組む
  • leave someone alone
    ~に構わないで放っておく
  • have a condition
    病気にかかっている

Storyline Part 3/18

Arthur returns home where he lives with his ailing mother, Penny (Frances Conroy). They sit and watch a talk show with host Murray Franklin (Robert DeNiro). Arthur imagines himself being on the show and getting Murray’s attention. In his fantasy, Arthur charms the audience and Murray by telling them that he takes care of his mother. Penny used to work for Thomas Wayne (Brett Cullen) and has written to him to try and better their living situation. (3/18)

アーサーは、病気の母親のペニー(フランシス・コンロイ)と住む自宅に帰ります。彼らは座って、マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)がホスト役を務めるトークショーを視聴します。アーサーは、自分がショーに出演し、マレーから注目される姿を想像しています。彼の妄想の中では、アーサーは自身が母親の世話をしていることを伝え、観客とマレーを魅了します。ペニーはかつてトーマス・ウェイン(ブレット・カレン)の下で働いていて、自身の生活を改善しようと手紙を書いたことがありました。

単語リスト

  • ailing
    病んでいる、病気で苦しんでいる
  • charm
    ~を魅了する、うっとりさせる
  • write to (someone)
    ~に手紙を書く

Storyline Part 4/18

At Ha-Ha’s, Arthur is given a gun for protection by his co-worker Randall (Glenn Fleschler) after he hears about the mugging incident.

ハハで、アーサーは、同僚のランダール(グレン・フレシュラー)から護身用の銃を受け取ります。

単語リスト

  • mugging incident
    強盗事件

Storyline Part 5/18

Arthur is infatuated with his neighbor, single mother Sophie Dumond (Zazie Beetz). She speaks to him politely, but he is awkward and weird around her. At one point, he spends his day following her. Later, she comes by his apartment and asks if he was following her, and he admits that he was, but she doesn’t seem put off by it. He invites her to a stand-up comedy show that he is performing at.

アーサーは隣人のシングルマザーであるソフィーデュモンド(ザジー・ビーツ)に夢中です。彼女はアーサーに丁寧に話しかけますが、アーサーは彼女の前では挙動不審です。ある日、アーサーは彼女を尾行します。その後、彼女はアーサーのところに来て、尾行していたかどうかを尋ね、アーサーはそれを認めます。しかし、彼女はそれに嫌悪感を抱いているようには見えませんでした。アーサーは彼女を彼が出演しているスタンドアップコメディショーに招待します。

単語リスト

  • be infatuated with
    ~に恋愛感情を抱く、のぼせ上がる
  • awkward and weird
    不器用で変(=挙動不審)
  • put off by
    ~に嫌悪感を持つ

Storyline Part 6/18

Arthur goes to the comedy club for his performance. He starts off by laughing uncontrollably before going off into his routine, which isn’t very funny. Sophie appears to be in the audience… the only person who is laughing at Arthur’s jokes.

アーサーはショーに出演する為にコメディクラブに向かいます。彼は抑えきれず笑い出してから、自身のルーティンに入ります、あまり面白いものではありませんが。ソフィーは聴衆の中にいるように見えます…彼女はアーサーのジョークで笑っている唯一の人です。

単語リスト

  • start off by
    ~から始める
  • appear to be
    ~に見える
  • laugh at someone’s joke
    ジョークで笑う

Storyline Part 8/18

Arthur later goes to a children’s hospital to entertain them as a clown. He brought his gun with him, and it falls out on the floor. Arthur’s boss later chews him out for this, as well as for losing the sign from the store where he got mugged. To top things off, Randall claims that Arthur got the gun himself. Arthur gets fired, and he leaves Ha-Ha’s after calling Randall out on giving him the gun. Arthur’s week only gets worse when he is told by his social worker that the city is cutting off funding and shutting down that facility, meaning Arthur has nowhere else to get his medications.

アーサーはそのあと子供病院に行き、ピエロとして彼らを楽しませます。彼は銃を彼と一緒に持ち込んでいました、そしてそれを床に落としてしまいます。アーサーの上司は、強盗され看板を失った件も含めて彼を叱り飛ばしました。さらに、ランドールはアーサーが自分で銃を手に入れたと主張します。アーサーは解雇され、彼に銃を与えてランドールを呼び出した後、ハハを離れます。アーサーの苦難の一週間は続きます。彼はソーシャルワーカーから、市が資金を遮断し、施設の閉鎖を進めていると聞かされます。それはつまり、アーサーには薬を手に入れる場所が他にないということです。

単語リスト

  • chew someone out
    ~を叱り飛ばす
  • top things off
    さらに、そのうえ、
  • get worse
    悪化する

Storyline Part 9/18

On the subway train ride home from Ha-Ha’s in full clown getup, Arthur spots three young Wall Street types harassing a woman. Arthur starts laughing and draws the attention of the men, while the woman wisely flees from that car. The men approach Arthur and mock him and his laughter before they start to beat him. Arthur then pulls out his gun and shoots two of them dead before following the last guy out of the train and killing him on the stairs. In shock over what he just did, Arthur retreats into a bathroom. After a moment, he begins to dance by himself.

地下鉄の電車に乗って、ハハから家に帰る途中、アーサーは女性をいじめる3つの若いウォールストリート系の3人組を見つけます。アーサーは笑い始め、男性の注意を引きました。女性は賢くその車両から逃げ出します。彼らはアーサーに近づき、殴り始める前アーサーの笑い方を真似します。すると、アーサーは銃を引き出し、2人を射殺しました。アーサーは残った一人を追いかけ列車を飛び出し、階段で彼を殺しました。自身がやったことにショックを受けて、アーサーはトイレに逃げ込みました。そして、しばらくすると、彼は独りで踊り始めます。

単語リスト

  • in full clown getup
    ピエロの装いで
  • flee from
    ~から逃げる
  • in shock over
    ~のショックを受けて
  • retreat into
    ~に逃げ込む